「住宅地区別年齢階層別人口予測のための世帯構成遷移と住み替え行動分析」
吉田 明弘・宮本 和明・北詰 恵一
2002年度第37回日本都市計画学会 学術研究論文集
http://pkawap20.ce.t.kanazawa-u.ac.jp/~urbanplan/all/pdf/2002-37-64-379.pdf
概要
郊外に開発された住宅地では、街開き当初に世帯構成、年齢の似通った世帯が一斉に居住開始する例が多く見受けられる。街の成熟化に伴って、近年の世帯分離傾向から子が独立していく一方、一戸建て住宅を中心とした住宅団地では、低転居率ゆえに新規に若い世帯が入居してくるスペースが少なく、残された親世代による急激な高齢化が進行してきている。こういった視点より、今後必然的に増加する高齢者向けの公共サービスに関わる基礎情報をはじめとして、高齢化社会に対応した地区別の人口構成予測モデルが必要である。
本研究では、住宅地高齢化に影響の大きい、高齢者の住替え行動、子の離家行動の非集計分析モデルの構築を目的としている。さらに、得られた結果を用い、仙台市をケーススタディとして住宅地区別人口構成変化の予測を行い、今後の都市計画や公共投資の基礎資料としての有効性を確認している。
参考ポイント
世帯の住替えシミュレーションを行うにあたり、世帯全般を対象としていくより、高齢者、中高年、若年など世帯をある程度細かく区分して考察していくほうがやりやすいと実感した。本研究では高齢者世帯を主に対象としており、シミュレーションを考える上で参考になったと思う。
Wednesday, November 4, 2009
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