NetLogoを用いたシミュレーション教育 梅田貴志 隅谷孝洋 中村純
The 11th PSE Workshop'08
http://www.ee.utsunomiya-u.ac.jp/~kawatalab/pse/workshop/j2008/07.pdf
内容:NetLogoに対する考察とそれを用いたシミュレーション教育の有効性の考察が行われている。
NetLogoの説明:
NetLogoは、Northwestern大学のUri Wilenskyらによって開発された、自然現象や社会現象をシミュレーションするためのプログラミング可能なモデル作成システムである。ミクロなルールによって行動する多数のパーツによって、より複雑なマクロな現象が引きおこさるれるようなモデルのシミュレーションを容易に行うことができる。
NetLogoのプログラミング環境は、様々なモデルの構築やそのデモンストレーションを行うことができる。一方、シンプルで容易に新しいモデルの作成やモデルの拡張などを行うことができる。
シミュレーション教育への用い方:
シミュレーションの本質は理論またはモデルを作り様々なパラメータを自由に変えて実際に試してみることにある。したがってNetLogoのようなシステムを用いてシンプルなケースにおいてシミュレーションを行ってみることが大切である。以下のように進めることができる。
1.シミュレーションのデモンストレーション
2.背景にある基礎ルールが何であるか予想
3.背景の論理の解説
4.シミュレーションの実行
5.モデルのパラメータに関する解説
6.パラメータを変更してシミュレーションを実行
7.プログラミングの解説
8.サンプルプログラムの拡張
9.確認とまとめ
感想:
NetLogoについての論文であったので、大変参考になった。NetLogoは未だ多言語化されておらず、かなりの英語力が必要と思われる。マニュアルだけでも理解できればより使いやすくなると思う。NetLogoは自然現象や社会現象をシミュレーションするにあたって非常に有効であるので、さらに理解を進めていきたい。
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment