非集計型住宅タイプ選好モデル
宮本和明 宮地淳夫
(社)日本都市計画学会 都市計画論文集 1982年
http://pkawap20.ce.t.kanazawa-u.ac.jp/~urbanplan/all/pdf/1982-17-24-139.pdf
研究概要
都市あるいは地域の計画において、住宅立地に関する問題は、最も重要な課題の一つである。計画の分析方法として、住宅立地モデルあるいは土地利用モデルが構築されてきている。
今後予想されるような世帯タイプの変化をはじめとする構造変化に対応するためには、これから住宅需要予測を内生化する必要がある。本研究では、住宅立地モデルの配分対象となる住宅需要を予測するためのモデル構築の第一段階として、全ての住宅需要を住宅タイプ別に分解するモデルの構築を目的とする。
方法・内容
住宅需要予測のモデル化にあたり、将来予測における世帯タイプの変化等を明示的に取り込むため、個人(世帯)行動に基づく非集計モデルが適していると考え、アンケート調査に基づく世帯の住宅選好分析をもとにモデル化を行っている。既存のlogit modelなど、それらに基づいて住宅立地分析用に改良したモデルを用いている。
首都圏を対象にモデルを適用し、その有用性を確かめている。
結果・まとめ
住宅需要予測モデルに関する研究の最初の段階として、住宅タイプ別の分解モデルを構築した。構築したモデルは未だ十分な検討がなされているとはいえないが、その成果は適用可能性を示しているとしている。課題としては、改良logit modelの適用上および数学的な検討、一連の住宅需要予測モデルの構築などが挙げられている。
感想
logit modelやnested modelなど参考になりそうなモデルがいくつかあった。しっかりと理解して、非集計モデルへと適用できるよう努力したい。その中での条件の整理の仕方もだんだんわかってきたと思う。
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