日本都市計画学会 ISSN:04959280
都市計画学会誌264, Vol.55, No.6, pp. 48-53(2006.12.25)
タイトル:世帯行動の分析手法:概念的考察
氏名:張峻屹
内容
世帯行動を分析するためには、他者の影響や他者との集団意思決定プロセスを考慮しなければいけない。そこで、様々な世帯行動の分析手法(13の確率集計型世帯行動モデル)を取り上げて概念的な考察を行なった。
結果
世帯は社会性と集団性の両方を兼ね備えているため、世帯行動を調査・分析する際に、ソーシャルネットワークの視点、構成員の相対的影響力と集団相互作用を取り入れた集団意思決定の視点が重要である。しかし、都市分野における世帯行動の調査・モデリング手法について、未解決の課題がまだ残されており、今後他分野の知見や方法論を援用しながら、色々な状況における世帯行動について、実証的な研究を重ねていくことが重要である。
参考点
世帯は都市研究の分野で多用されていることから、世帯の概念を採用している。
消費行動の基本単位は個人の消費ではなく、世帯であると述べられている。(経済学者:ケネス・アロー;1951、ポール・サミュエルソン;1956)
Thursday, November 20, 2008
Thursday, November 6, 2008
11月7日 竹下
http://pkawap20.ce.t.kanazawa-u.ac.jp/~urbanplan/all/pdf/2003-38-3-65-385.pdf
タイトル:動的都市類型と人々の生活行動に基づく都市圏の内的階層性に関する研究
氏名:明石修、菊池輝、福井賢一郎、北村隆一
出典:都市計画論文集 No.38-3 2003年10月
要点
中心市街地の誘引力の低下現象が、主婦・無職の自由活動の回数から見れば生じていない。つまり、衰退化は誰にとっても一様に起こったわけではない
周辺地域への商業施設の進出に伴う誘引力の増加は、少なくとも2000年の段階においては都心域と競合するものではない
参考になる点
Netlogoを用いる際に将来的には年齢や職業別のデータを考慮する必要があるのではないかという点
タイトル:動的都市類型と人々の生活行動に基づく都市圏の内的階層性に関する研究
氏名:明石修、菊池輝、福井賢一郎、北村隆一
出典:都市計画論文集 No.38-3 2003年10月
要点
中心市街地の誘引力の低下現象が、主婦・無職の自由活動の回数から見れば生じていない。つまり、衰退化は誰にとっても一様に起こったわけではない
周辺地域への商業施設の進出に伴う誘引力の増加は、少なくとも2000年の段階においては都心域と競合するものではない
参考になる点
Netlogoを用いる際に将来的には年齢や職業別のデータを考慮する必要があるのではないかという点
Thursday, October 23, 2008
10月24日 竹下
タイトル:Netlogoを利用したシュミレーション教育
氏名:梅田貴士、隅谷孝洋、中村純
出典
http://www.ee.utsunomiya-u.ac.jp/~kawatalab/pse/workshop/j2008/07.pdf
内容
シロアリが木を運ぶ、また鳥の飛行などのモデル通して高校生また大学生などが学びやすい環境を作れるのではないかと思われる
Netlogoはフリーソフトであり、多分野の人にも使いやすく簡単なコードで複雑な環境を作ることができるので、社会科学、生命科学への応用にも使える
課題
システム本体のソースコードが公開されていないため、参考する上で不明な点がある
多言語化もされていない
氏名:梅田貴士、隅谷孝洋、中村純
出典
http://www.ee.utsunomiya-u.ac.jp/~kawatalab/pse/workshop/j2008/07.pdf
内容
シロアリが木を運ぶ、また鳥の飛行などのモデル通して高校生また大学生などが学びやすい環境を作れるのではないかと思われる
Netlogoはフリーソフトであり、多分野の人にも使いやすく簡単なコードで複雑な環境を作ることができるので、社会科学、生命科学への応用にも使える
課題
システム本体のソースコードが公開されていないため、参考する上で不明な点がある
多言語化もされていない
Thursday, September 25, 2008
9月26日 講神
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004812456
タイトル:消費者購買行動把握におけるGeographic Information Systemを利用したエリアマーケティングの役割
氏名:松本公二
拓殖大学 経営経理研究,Vol.74(20050330) ,pp. 147-176
内容
既存研究との比較
商業施設立地を扱う分野では、複雑な消費者購買行動に関する様々な要因を取り込むことが困難であるという原因が存在したため、これまで、「 マーケティング分野における消費者購買行動把握に関する研究」、「 商圏分析を基にした商業施設立地選択に関する研究」は、それぞれ独自に発展を遂げてきた。
しかし、本論ではGISを利用した商業施設立地評価手法が,消費者購買行動把握にいかに役立てることができるかを検討した。
結果
消費者購買行動把握には、世帯単位の居住者データの利用が望まれる。
居住者データの入手が困難な場合、①世帯単位の居住人数、②年齢階層級別消費支出を、小売施設の需要見積もりに反映させ、コンビニエンスストアの新規立地の最適立地地点(分布)を求めた。
今回、与えた消費者データを消費者購買行動に結果が多く反映することができた。
課題
商業・居住者情報の収集
個々人の一日の移動情報
モデルの有効な評価手段の検討
タイトル:消費者購買行動把握におけるGeographic Information Systemを利用したエリアマーケティングの役割
氏名:松本公二
拓殖大学 経営経理研究,Vol.74(20050330) ,pp. 147-176
内容
既存研究との比較
商業施設立地を扱う分野では、複雑な消費者購買行動に関する様々な要因を取り込むことが困難であるという原因が存在したため、これまで、「 マーケティング分野における消費者購買行動把握に関する研究」、「 商圏分析を基にした商業施設立地選択に関する研究」は、それぞれ独自に発展を遂げてきた。
しかし、本論ではGISを利用した商業施設立地評価手法が,消費者購買行動把握にいかに役立てることができるかを検討した。
結果
消費者購買行動把握には、世帯単位の居住者データの利用が望まれる。
居住者データの入手が困難な場合、①世帯単位の居住人数、②年齢階層級別消費支出を、小売施設の需要見積もりに反映させ、コンビニエンスストアの新規立地の最適立地地点(分布)を求めた。
今回、与えた消費者データを消費者購買行動に結果が多く反映することができた。
課題
商業・居住者情報の収集
個々人の一日の移動情報
モデルの有効な評価手段の検討
Monday, May 26, 2008
5月26日 講神
タイトル:決定木学習アルゴリズムを利用した土地利用シミュレーションに関する研究
- 福岡県糸島地域を対象として-
日本建築学会九州支部研究報告,第42号,pp.321-324,2003年3月
出典:九州大学大学院 人間環境学府 都市共生デザイン専攻 アーバンデザイン学講座 有馬研究室
(http://media.arch.kyushu-u.ac.jp/Download/thesis/H15_A01.pdf)
<キーワード>
決定木、土地利用、シミュレーション
<目的>
今後大規模な開発圧力が予想される地域及び周辺地域(糸島地域)を都市化を段階的に捉え、マクロ的な土地利用変動をシナリオの変化に応じて予測・分析を行うこと
土地利用変動の予測モデルをシミュレートし、将来的な開発圧力分布の視覚的把握を行うことを研究の目的
<方法>
(1) 開発の傾向と実態から開発立地要因の把握
(2) 学習のためのサンプルデータを作成
(3) 開発・土地利用の立地モデルを抽出、モデルの妥当性の分析・検証
(4) 土地利用変動の予測分布を視覚的に把握し分布傾向を分析
<使用データ>【立地要因】参照データ:カテゴリー
【土地利用】
都市計画図:市街化区域間距離
【交通】
PDM2500(地図):主要幹線道間距離
PDM2501(地図):最寄り駅間距離
PDM2501(地図):最寄りIC間距離
路面図:最寄りバス停間距離
【地形】
数値地図50mメッシュ(標高):標高
数値地図50mメッシュ(標高):傾斜角
PDM2501(地図):陸水部間距離
PDM2501(地図):海部間距離
【開発動向】
開発許可:点的開発
都市計画図:画面開発
土地利用現状図:農地・山林
<研究の成果>
上位ルールの「標高69m」「市街化区域間距離1649m」は、自然系と都市的土地利用との大きな分岐となっていた。実際に福岡市は条例により「標高80m 以上の調整区域では原則として開発を規制」しており、本論理モデルのルールがその事を概ね反映していることからも、その有意性が確認できた。本研究により、過去の開発事例の立地特性を学習することでその開発ルールを抽出し、将来的な土地利用の予測へと活用する手法を構築した。
- 福岡県糸島地域を対象として-
日本建築学会九州支部研究報告,第42号,pp.321-324,2003年3月
出典:九州大学大学院 人間環境学府 都市共生デザイン専攻 アーバンデザイン学講座 有馬研究室
(http://media.arch.kyushu-u.ac.jp/Download/thesis/H15_A01.pdf)
<キーワード>
決定木、土地利用、シミュレーション
<目的>
今後大規模な開発圧力が予想される地域及び周辺地域(糸島地域)を都市化を段階的に捉え、マクロ的な土地利用変動をシナリオの変化に応じて予測・分析を行うこと
土地利用変動の予測モデルをシミュレートし、将来的な開発圧力分布の視覚的把握を行うことを研究の目的
<方法>
(1) 開発の傾向と実態から開発立地要因の把握
(2) 学習のためのサンプルデータを作成
(3) 開発・土地利用の立地モデルを抽出、モデルの妥当性の分析・検証
(4) 土地利用変動の予測分布を視覚的に把握し分布傾向を分析
<使用データ>【立地要因】参照データ:カテゴリー
【土地利用】
都市計画図:市街化区域間距離
【交通】
PDM2500(地図):主要幹線道間距離
PDM2501(地図):最寄り駅間距離
PDM2501(地図):最寄りIC間距離
路面図:最寄りバス停間距離
【地形】
数値地図50mメッシュ(標高):標高
数値地図50mメッシュ(標高):傾斜角
PDM2501(地図):陸水部間距離
PDM2501(地図):海部間距離
【開発動向】
開発許可:点的開発
都市計画図:画面開発
土地利用現状図:農地・山林
<研究の成果>
上位ルールの「標高69m」「市街化区域間距離1649m」は、自然系と都市的土地利用との大きな分岐となっていた。実際に福岡市は条例により「標高80m 以上の調整区域では原則として開発を規制」しており、本論理モデルのルールがその事を概ね反映していることからも、その有意性が確認できた。本研究により、過去の開発事例の立地特性を学習することでその開発ルールを抽出し、将来的な土地利用の予測へと活用する手法を構築した。
Thursday, May 15, 2008
5月20日 竹下
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004660584/
タイトル;大量の属性データからの興味深いルールの抽出手法 : 新規分譲マンションの契約者データへの適用
日本建築学会計画系論文集 2003年2月
内容
多くの属性情報を持つデータベースから最初から「興味深そうな」ルールのみを抽出し、それをルールパターンとして要約できる新しい手法の提案。
既存研究との比較
既存の多くの手法は相関ルールの抽出手法を用いてまず強いパターンのルールを抽出した後、抽出したルール集合に対して各手法での独自の尺度でさらに絞り込むという形態、今回は初期段階から面白くないと判断されるルールは排除するという点。
結果
2元分割表を拡張した条件付き2元分割表を用いて、もう1つの「条件変数」を加えることにより変数間の関係性を高める手法をデータマイニングする際に適用させれた。
課題
「興味深い」 という用語の概念定義、得られたルールパターンの評価方法など
Sunday, May 11, 2008
5月13日 竹下
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004761925/
タイトル:民間分譲マンションのモデルルーム来場者アンケートからの購買者の予測と分析
日本建築学会環境系論文集 2006年8月
内容;
モデルルームの来場者に対してのアンケートを取り、現存住所、世代、年収、アンケートへの記入回答率などを分析してデータマイニングによって購買者の予測と分析を行い、シュミレーション的に購買予測をたてる。
既存研究との比較;民間分譲マンションの居住者の特徴を分析するという点で共通の問題意識を有するが、分析方法としては単純な記述統計に留まっており、今回の研究では、既存研究とは、扱うデータ、データの前処理、モデル構築の目的の点で新規性を有している。
結果;アンケートに対して無記入数がマンション購買に大きく関連していることが分かった。今回の場合は無記入者のほうが購買確率があがる。
課題;質問項目が多くなると無回答率が増加するので、マンション購入の事後活用より事前活動に利用したいので、アンケートのレイアウトを改良する。
<参考になる点>
カテゴリーデータを数値データとして利用したい時は、Morisitaらの方法で数値データとして変換できる。
つぎは、何か他の方法で確率を出している論文を読んでみようと思います。
タイトル:民間分譲マンションのモデルルーム来場者アンケートからの購買者の予測と分析
日本建築学会環境系論文集 2006年8月
内容;
モデルルームの来場者に対してのアンケートを取り、現存住所、世代、年収、アンケートへの記入回答率などを分析してデータマイニングによって購買者の予測と分析を行い、シュミレーション的に購買予測をたてる。
既存研究との比較;民間分譲マンションの居住者の特徴を分析するという点で共通の問題意識を有するが、分析方法としては単純な記述統計に留まっており、今回の研究では、既存研究とは、扱うデータ、データの前処理、モデル構築の目的の点で新規性を有している。
結果;アンケートに対して無記入数がマンション購買に大きく関連していることが分かった。今回の場合は無記入者のほうが購買確率があがる。
課題;質問項目が多くなると無回答率が増加するので、マンション購入の事後活用より事前活動に利用したいので、アンケートのレイアウトを改良する。
<参考になる点>
カテゴリーデータを数値データとして利用したい時は、Morisitaらの方法で数値データとして変換できる。
つぎは、何か他の方法で確率を出している論文を読んでみようと思います。
Wednesday, May 7, 2008
ゼミ予定
前期のゼミ予定です。参考にして下さい。
・学習ゼミ
毎週、火曜、10:30~
・グループゼミ
毎週、水曜、15:00~
・土地利用ゼミ
2週間に1度、未定
・全体ゼミ
毎月1回、第1水曜、15:00~
・Drゼミ
毎月1回、第2土曜、13:30~
※変更がある場合がありますので、気をつけてください。
・学習ゼミ
毎週、火曜、10:30~
・グループゼミ
毎週、水曜、15:00~
・土地利用ゼミ
2週間に1度、未定
・全体ゼミ
毎月1回、第1水曜、15:00~
・Drゼミ
毎月1回、第2土曜、13:30~
※変更がある場合がありますので、気をつけてください。
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