セクターを単位とした大都市圏の持家住替え行動の分析
古田 健一・中園 眞人・竹下 輝和
1991年度 第26回 日本都市計画学会学術研究論文集pp.793-798
http://pkawap20.ce.t.kanazawa-u.ac.jp/~urbanplan/all/pdf/1991-26-133-793.pdf
要約
本研究では、大都市圏における持家住替え行動を持家からの住替えと、借家からの住替えに区分し、両者の比較により、持家市場の流動化の実態を居住地と住宅タイプ変化の両面から明らかにすることを目的としている。
本研究では、セクター単位での住替え行動を持家への住替えに着目する立場から分析を試みている。まず、住替え行動のマクロ把握を目的として、居住類型を設定し大都市圏内のセクター別構成比の比較検討を行っている。次に、住替え世帯の居住形態の変化を、住宅タイプ別の変化及び居住地の変化を指標に整理したうえで,セクターを単位とした持家住替えモデルを用いて持家への住替えによる住宅市場への波及効果の分析を行っている。
感想
本論文では、住替えを主に住宅タイプから考察している。多くの分析を行っており、分析方法として参考にしたい。大都市を対象としているので、一概には言えないが、持家に住替える場合、地方都市圏では戸建のウェイトが高く、首都圏では共同建のウェイトが高い。これは地価が影響していることがうかがえる。また、住替え持家層における、持家間住替えの割合も3割程度となっており参考にしたい。
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