Friday, January 22, 2010

1月22日 久保田

戸建持家世帯の定住志向に関する調査研究‐金沢市の場合‐
川上光彦、高山純一
昭和53年度第13回日本都市計画学会学術論文集pp.67~72
http://pkawap20.ce.t.kanazawa-u.ac.jp/~urbanplan/all/pdf/1978-13-12-67.pdf

概要
既成市街地に対して、居住水準の維持・改善のため、居住地整備型の都市再開発計画を考える場合、各居住地における住環境水準の計測・評価等必要である。それらの中で、居住者の定住性は重要な指標の一つであると考えられ、住みよい街づくりには居住者の主体的関与が不可欠なことを考えると、既成市街地の居住環境整備計画を考える場合でも、定住性の高い居住地が計画目標の一つとされるだろう。本研究では、量的にも多く、重要性を持つ戸建持ち家世帯を取り上げ、定住性を居住世帯の定住意向という側面から分析を行い、定住意向がどのような要因によって規定されるのかを明らかにしようとしている。

感想
都市データや世帯属性として使えそうな数値が多くあったが、サンプル数の少なさと共に、論文の年代を考えると十分な考慮が必要である。また、分析方法によっても、相関性があり重要であるとされる項目が変化しているので、用いる値の考察も必要であると考えられる。
本研究の結果として、様々な影響要因の中で明らかに定住志向を規定していると思われる要因や、そうして決定的要因との組み合わせにおいて副次的影響を与え、顕在化条件の一つとなっている要因等を推定しているので、ぜひ利用したい。
世帯主年齢、世帯収入、敷地面積、住宅規模は重要な指標であると推定されている。

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